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2012年3月2日

粟津順監督、CGアニメ映画上映・トーク会をシンガポールで開催

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3月1日、ラサールカレッジ・オブ・アーツのSIAシアターで、ジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)と国際交流基金の共催によりCGアニメーション映画上映会とアーティスト・トークが開催された。

『惑星大怪獣ネガドン』と『プランゼット』のCGアニメーション映画2本が同時上映され、制作者で国際的にも評価が高い粟津順監督と同作品の配給元である株式会社コミックス・ウェーブ・フィルム取締役の角南一城氏がアーティスト・トークに参加。シンガポールでアニメーションを専攻する学生からの質問に答えた。

2作品を鑑賞したラサールカレッジ・オブ・アーツのアニメーション・アート専攻3年生で黒澤明監督の映画が好きというエルサさんは、「どちらもユニークな作品でした。2本のうちでは、『ネガドン』の方が好きかな。日本らしいイマジネーションに満ちた作品だと思う」と語った。また、「新世紀エヴァンゲリオン」のファンで同じくアニメーション・アートを学ぶイェンさんは「CG作品はほかにもあるけど、今日観た2本は何かとても新鮮な感じがした。私も『ネガドン』の方がいいと思いました。ショートフィルムでストーリーもわかりやすかった」と感想を述べた。

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上映後に行われたアーティスト・トークでは、200人を超えるアニメーション専攻学生やコンテンツ産業関係者からの質問に粟津順監督が答えた。

監督が大学で専攻した日本画の自分のCG作品への影響についての質問には、「日本画は見たままのリアリズムとテクスチュアチャ(質感)、表面を重視します。そのような日本画の特徴は自分のCG作品のキャラクターにも反映されているかもしれませんね」と回答。また、作品にはどのようなメッセージを込めているのか、との問いには、「『惑星大怪獣ネガドン』と『ブランゼット』はどちらも人間ができること、限界を超えていきたいという希望が込められています。凝り固まった意識にこだわらず、可能性を追いかけていきたいという思いがあります」と答えた。さらに、現在取り組んでいるプロジェクトに質問が及ぶと「企業秘密なので、詳しくはちょっと・・・・・・・……。キャラクターのモデリングなどをしています。今、日本は厳しい経済状況でなかなか個人も会社も希望を見出せません。しかしこのような時代だからこそ、ポジティブな作品を出し続けていきたい」と今後の抱負を述べた。

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トーク終了後にはサイン会が開かれ大盛況となった。粟津監督にとってもシンガポールでのCGアニメーションに対する意識の高さは印象的だったようだ。

「日本では上映中、観客は静かでおとなしいのですが、シンガポールでは皆さんはっきりリアクションをする。作品の笑ってほしいところでちゃんと笑っていただいたりしたので、通じ合えた、と思いました。あとQ&Aの機会があれば、積極的に質問してくる。何かつかみたい、という意識が伝わってきます。実際、こちらのアニメ制作会社を視察したのですが、レベルが高いと思いました」。

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