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金融

2011年7月25日

金融庁3月期、為替差損で赤字に転落

シンガポール金融管理庁(MAS)は7月21日、3月期の決算は109億Sドル(約7,076億円)の赤字だったと発表した。赤字転落は40年の歴史で2度目。投資で123億Sドル(約7,985億円)の利益を計上したが、為替差損がこれを上回った。赤字のため国庫への納入はない。
ラビ・メノン総裁は「投資収益はかなりの額に上った。米ドルなど国際通貨建てでは黒字になる」と、赤字は帳簿上のことと強調した。
Sドルはアジア通貨危機以来のペースで上昇しており、過去1年間で米ドルに対しては10%、ユーロに対しては5.5%上昇した。米欧経済の不振と、強いSドル政策が要因だ。
前回、MASが赤字を計上したのは米国発の金融危機に見舞われた2009年。10年は一転、101億2,000万Sドル(約6,570億円)の過去最高益を計上し、国庫に33億8,000万Sドル(約2,194億円)を納めた。
MASの保有資産は2,998億Sドル(約19兆4,550億円)で、外国の国債など外貨建て資産が2,877億Sドル(約18兆6,698億円)を占める。
米国の政府債務残高が法定上限に達し、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性が取りざたされているが、メノン総裁は「デフォルトはあまりに影響が大きい。債務上限は最終的に引き上げられ、デフォルトは回避される」との見通しを示した。

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