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政治

2011年1月24日

PAP没落の可能性、リー顧問相が指摘

与党・人民行動党(PAP)を32年にわたり率いてきたリー・クアンユー顧問相はストレーツ・タイムズ紙記者との会見で、長期にわたる政権の座から滑り落ちた日本の自民党の例を引き合いに出し、「シンガポールでもPAPに替わり野党が政権を握る日が来る可能性はある」と語った。会見内容は本にまとめられ1月21日、発刊された。
リー氏は「10年、20年先の政権交代はないが、永遠に続く制度というものはない。与党首脳の分裂から突然、政権交代が起こる可能性もあり、PAPの腐敗で徐々に変化が訪れる可能性もある」と語った。
しかし政権交代が起きても、民選大統領選、総選挙の定期的実施、官僚制度が防御装置として働き、どのような政権であってもこれらの規則の下で機能することになるという。
PAPにとっての頭痛の種は所得格差の拡大だ。リー氏は「中間層の上半分の所得層が、自分たちより下の所得層の支援に自分たちの税金が使われるべきではないとの考えを持った時、格差拡大を主張する政党を支持する可能性がある」と指摘した。
代議制民主主義についてリー氏は「民主主義が卓越しているとの確信はない。もしそうであれば市場経済同様、世界を席巻しているはず。しかし、暴力を伴わない政権交代が可能な点は大きな魅力だ」と語った。

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