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国際

2009年11月15日

APEC CEOサミットで鳩山首相が基調講演

スクリーンショット 2015-12-05 11.54.2411月8日から15日までのAPECリーダースウィークの一環として、APEC CEOサミットが11月13、14日の2日間にわたって開催された。
今回のCEOサミットのテーマは『Lead the Change』。各国首脳や政府高官、学識者、民間企業トップらが集まり、金融危機以降の世界経済の再構築を主要テーマに計17のセッションが行われた。14日に行われたランチ・セッションでは、楽天の三木谷浩史CEO(最高経営責任者兼社長)がスピーカーとして登場した。
全セッション終了後に、来年のAPEC議長国である日本から鳩山由紀夫首相が基調講演を行った。鳩山首相は、「遅まきながら日本でもチェンジが起きた」と9月の政権交代に触れ、年金問題や地域格差、教育格差、少子高齢化などから前政権が国民の政治不信を招き、野党への期待が高まったものであるとの見解を示した。また、国内での「人の命に重きを置く政権」を作るための取り組みの延長線上に、東アジア共同体を構想したいとし、米国が提唱するアジア太平洋自由貿易地域(FTAAP)の構想など様々な構想が浮上している現状については「『開かれた地域主義』であれば、しばらくは様々な構想が併存しているのはむしろ健全な状況。その中でリーズナブルなものに集約できれば良い」との見方を示した。さらに、地域的な協力のあり方をAPECで作り、先進国と途上国による新たな枠組みであるG20にも展開して世界経済をリードしていくことがAPECの役割ではないかと述べた。
また、1994年の首脳会議で採択されたボゴール宣言の中で「自由で開かれた貿易および投資」という目標を先進国は2010年まで(途上国は2020年まで)に達成するとされていることについて、来年のAPECではその評価を行い、ボゴール目標の先に求める新たな価値をAPECに見出さなければならないとした。そのために、「FTAAPを見据え、FTAの実現を求めて進む」、「持続的な経済成長のために環境を見据えて、太陽電池、電気自動車などの産業振興に取り組む」、「自然災害対策、食料の安全保障、医療・介護分野での協力など人間の安全保障の観点からAPECを作り上げる」という3つの基本姿勢をAPEC再構築の中で求めるべきものとして挙げた。
スクリーンショット 2015-12-05 11.54.19クロージングセッションの最後に、日本経団連の槍田松瑩副会長(うつだ しょうえい、三井物産会長、右写真)が来年のAPEC会議開催地である横浜について紹介し、CEOサミット参加者全員に来年の参加を呼びかけた。
鳩山首相の基調講演は、APEC2009公式サイトからもビデオで見ることができる。

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