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金融

2009年9月24日

シティ持ち株の半分、GICが売却

シンガポール政府投資公社(GIC)は米金融大手シティに対する持ち株のうち半分近くに当たる株式(総発行株式の4.5%)を9月11日から21日までの間に市場で売却し、16億米ドル(約1,464億円)の売却益を手にした。現在の持ち株比率は同4.9%で、21日の株価(4.43米ドル、約405円)で計算して16億米ドルの評価益になるという。
GICは昨年1月、シティの増資要請に応じ68億8,000万米ドル(約6,294億円)を出資したが、経営悪化でシティ株は今年3月、1米ドル(約91.48円)を割り込み、GICには最大55億米ドル(約5,000億円)の評価損が生じていた。しかしその後の世界的株式市況の回復で持ち直し、GICが売却に踏み切った期間は4.12~4.61米ドル(約377~422円)で取引されていた。
シティへの投資が成功したことについてウン・コクソン最高投資責任者(CIO)は「米金融システムにおけるシティの重要性から、米政府はシティを支援すると判断した」と語った。実際、政府は昨年末、巨額の資本注入を行いシティを救済した。
GICが購入したのは、年7%の配当を優先的に受けられる、普通株への転換が可能な無期限優先株で、普通株の値下がりの影響を受けない。これに対し、資本注入の見返りにシティが政府に大量の新株を発行したことで、普通株所有者は1株の価値が薄まる損を被った。
GICは2月、優先株を普通株に1株3.25米ドル(約297円)で転換することに同意し、22億株を受け取った。当初合意していた転換価格は26.35米ドル(約2,410円)。これまでに受け取った配当を含め、GICはシティ株を1株2.95米ドル(約270円)で取得した計算になる。

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