シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、今年度の予算赤字、計画の3倍に拡大の見通し

経済

2008年11月20日

シンガポール、今年度の予算赤字、計画の3倍に拡大の見通し

今年度の予算赤字は、当初計画:8億Sドル(約512億円)の3倍に達する見通しだ。ターマン・シャンムガラトナム財務相が国会答弁で明らかにした。
国民生活を守るため支出を増やしているのが赤字拡大の理由。具体的には結婚・出産奨励措置の強化、経済成長の恩恵を広く国民に分配するボーナスの増額、公益料金払い戻しの増額、および建材高騰によるインフラ開発経費の上昇が挙げられるという。
歳入減も予想される。特に住宅取引が急減したため、印紙税収は大幅減が予想される。予算赤字は昨年度に蓄積した剰余(64億Sドル)から賄う。
ターマン財務相は「赤字削減を目的に、歳出抑制、増税措置はとらない。経済が減速していることを考慮すれば、赤字拡大は財務上、適切なスタンス」と述べた。
景気低迷と歩調を合わせ政府は歳出を増やしてきた。シンガポールはアジアで初めて不況に陥っており、香港、日本も続いた。
金融市場についてターマン財務相は「流動性は十分あり、銀行の貸し付けは増加しているが、銀行が信用供与に慎重になるのはやむを得ない」とした。このため一部の産業向け資金調達コストは上昇の可能性があるという。
政府は中小企業向け融資計画を強化し、資金需要を支える。

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