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政治

2010年12月7日

虚偽の病気休暇で年10億リンギもの損失 病欠率は域内最高=経営者連盟

〈クアラルンプール〉
マレーシア経営者連盟(MEF)は、虚偽の病気休暇のために雇用主が毎年10億リンギ(約263億円)もの損失を被っているとの調査結果を発表。病欠率が域内で最も高い水準に達していると懸念を表明した。職場の生産性に関する調査結果の詳細は、近く公表する。
シャムスディン・バルダン専務理事によると、悪質医師と結託して偽の診断書(MC)を作成し会社に提出するということが頻繁に行われており、一部の労働者により余暇や結婚式への出席、子供の学校送迎などの目的に使われている。中には同僚に「翌日、出社しなかったら病欠と伝えて欲しい」と頼む者もいるという。
こうしたことから労働損失日数の4%が病欠のみによって占められているとみられる。1,000人の従業員のいる会社では、年間9,120日もの延べ労働日数のロスが出ている計算になるという。「1955年雇用法」では、勤続5年以上の労働者には最大で年間22日間の有給の病気休暇が認められているが、雇用者は多すぎると考えており、これが偽の病気休暇がはびこる原因の一つになっているとみている。実際、一部の企業は病気欠勤を減らすために出勤率が高い労働者に報奨金を出す措置を講じており、その結果、4%を占めた病欠による労働損失日数が0.01%にまで減ったとの事例もあるという。
これに対しマレーシア労働組合会議(MTUC)は、多くの労働者が偽のMCを作成し虚偽の病気休暇をとっているというMEFの主張は不当だと反論。MCを作成した医師の健全性までも疑うことだと批判した。その上で、最大22日間の有給の病気休暇を減らすべきとのMEFの主張についても、重篤な病気などでは長い療養期間が必要だとして反対の意向を示した。

提供:日刊アジアインフォ

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