シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP投資会社テマセク、株主のリターンは7%

金融

2008年8月28日

投資会社テマセク、株主のリターンは7%

シンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングスは8月26日、3月期決算を年次報告として公表した。連結ベースで純利益は182億4,000万Sドル(約1兆4,226億円)と前期の倍だったが、株主資本利益率は7%で、テマセクが2004年に決算の公表を開始して以来の最低だった。テマセクは株式非公開企業だが、情報公開の立場から決算開示に踏み切っている。株主は財務省。
期間中、テマセクは170億Sドル(約1兆3,259億円)相当の資産を売却した。うち120億Sドル(約9,359億円)はアジア資産。昨年4月には財務省から資金注入を受けており、保有資産は100億Sドル(約7,800億円)増加した。
テマセクはアジア投資が中心だったが、アジア以外への投資を強化しつつある。主な域外投資は、米メリルリンチへの出資が49億米ドル(約5,400億円)、英バークレイズへの出資が約26億Sドル(約2,028億円)相当。また英スタンダード・チャータード銀への出資比率を13%から19%へ拡大した。
3月までの1年間の運用実績は株式市場の不振を反映し、多くがマイナスの成績だった。株主総利益率(TSR)で見て、上場企業24社への投資のうち12社はマイナス。うち6社はメリルなど金融機関だった。テマセクの投資残高は1,850億Sドル(約14兆4,286億円)で、金融機関への投資が40%を占めている。

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