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建設

2009年5月27日

2025年メドに原子力発電所建設を検討

〈トレンガヌ〉
国営電力会社、テナガ・ナショナル(TNB)は、増え続ける電力需要への対応策として2025年までに原子力発電所を建設する方向で検討を行っている。TNBのモハマド・ザムザム・ジャアファー原子力エネルギー部門長が5月25日、記者会見で明らかにした。
同部門長は、マレーシアの電力の展望について、現在約50%の発電をまかなっているトレンガヌ州沖の天然ガスは2020年には枯渇する予測であると説明。35%を占めている石炭は輸入価格が急上昇しており、1%程度の石油も枯渇が心配されている。残りの14%は水力発電が占めている。
これに対し、電力需要は2030年には現在の約2倍に上昇すると予想されているため、代替発電として原子力の検討が必要だと強調した。価格的に見ても、例えば韓国における1キロワット/ 時(kwh)当りの価格は、▽原子力(3.9米セント)▽軟質石炭(4.1)▽硬質石炭(6.5)▽水力(9.4)▽天然ガス(10.4)▽風力(10.7)▽石油(11.7)▽太陽熱(71.1) ――となっており、原子力が最も割安で安定した発電方法だと説明した。加えて、原子力は発電所建設に要する土地・原材料が他の発電方法に比べて少なくてすみ、燃焼の際に二酸化炭素も排出しない環境に優しい発電方法だとコメントした。
TNBは原子力発電の可能性を検討するため、韓国の韓国電力公社(KEPCO)と6月に契約を交わす予定。韓国には既に20カ所の原子力発電所がある。また、原子力発電についての法律や免許などについての規定がないため、政府の協力も必要だと指摘。2025年の稼動開始のためには、これらの調査や法令制定を2013年までに整える必要があると語った。

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