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金融

2010年9月21日

クレジットカード発行、マレーシア中銀が規制を強化へ 年収規定引き上げなど

〈ペタリンジャヤ〉
中央銀行バンク・ネガラは、家庭の負債水準を低く維持するためクレジットカードの所有制限を強化した新たなガイドラインを導入する方針だ。中銀の幹部が英字紙「ザ・サン」に対して明らかにした。2011年度予算案の中に盛り込まれる見通しで、検討の最終段階に入っている。
1人当たりが所持できるクレジットカード枚数を年収によって制限する。クレジットカード1枚を所有できる年収を2万4,000リンギ(約66万円)以上とする。またクレジットカードを複数持つ場合は、任意で選んだ銀行2行が発行するものだけとする。これまでの年収制限は1万8,000リンギ(約50万円)だった。
低所得者層や30歳未満の青年層でクレジットカードによる買い物のし過ぎで返済に困窮し、ブラックリストに入れられたり個人破産したりするケースが多く、こうした層のカード消費を抑制するのが狙い。
新卒で働き始めてすぐにでもクレジットカードが取得できるようになってきており、返済能力を超えるカード消費で破綻するケースが増えている。当局では、数カ月に渡って債務が膨らみ支払い能力を超えた債務者が3万リンギ(約83万円)の負債ラインを超えた場合にブラックリストに入れたり、破産認定を行なっている。
今年7月時点で、全国では790万枚のクレジットカードが流通しており、3ヵ月以下の債務残高は19.6億リンギ(約541億円)、6ヵ月以上の債務残高は6,950万リンギ(約19億円)に上っている。6月末までの全国の累計破産件数は21万8,561件で、4,417件はクレジットカード破綻だった。昨年通年のカード破産は407件。
昨年10月に発表された2010年度予算案には、主要クレジットカード1枚あたり年間50リンギ(約1,380円、補助カードは25リンギ、約690円)のサービス税課税制度を今年1月から導入することが盛り込まれた。この制度導入によって主要なカードの発行枚数が18%、補助カードが同17%、それぞれ減少した。現時点でのクレジットカード使用限度額は、銀行の判断により月収の2.5倍から3倍となっている。

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