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金融

2010年9月9日

中銀、家計負債の拡大防止策導入を検討

〈ペタリンジャヤ〉
関係筋によると、中央銀行バンク・ネガラは家計における負債レベルを健全に保つため、クレジットカードや個人向けローンに厳しい限度額を設けることを計画しているもようだ。中銀は投機予防のため住宅ローンについて住宅価格の80%を上限と設定することを検討している。
家計での借金負担増大予防策としては、1人当たりのクレジットカード保有可能枚数の制限や個人向けローンの限度額の引き下げが検討されている。
こうした予防策は家計での借金負担が昨年は国内総生産(GDP)の76%(5,166億リンギ、約13兆8,345億円)を占める家計負債の増大を防ぐため。2008年はGDP比63.9%、2005~2008年は平均同67%だった。
クレジットカードの限度額は銀行に裁量権があるが、初めてクレジットカードを申請する場合には給料の2.5~3倍が限度額となり、利用歴や支払いの履歴により徐々に限度額は増える。個人融資の限度額は給与の4~5倍が平均的な限度額で、ローンの額や返済期間により金利は8.5~17%となっている。
家計における不良債権比率は2008 年12月以降改善傾向にあり、6月時点では2.5%となっている。銀行の融資額全体の5%を個人融資が、3%がクレジットカードが占める。
2010年度予算ではクレジットカードの主要保有者に対する50リンギ(約1,340円)のサービス税課税が導入されている。
クナンガ・リサーチが先ごろ発表した銀行業界報告書によると、金融システムの融資成長で消費者部門が最も大きい部分を占めている。7月には分割払い融資が前年同月比8.8%の増加となり、住宅ローン成長率も前年同月比14%の増加となっている。

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