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経済

2008年5月12日

原油価格高騰、石油業界に深刻な影響

原油価格の高騰が、電力を大量に消費する石油業界の経営を圧迫するという皮肉な結果を招いている。発電原料である燃料油、また燃料油価格に連動している天然ガスの値上がりで電気料金が上昇しているためだ。
電力卸会社、エナジー・マーケット(EMC)のカールソン最高経営責任者(CEO)によると、電気料金はメガワット(メガ=100万)当たり、昨年12月が140Sドル(約1万1,000円)。これが1月には158Sドル(約1万2,000円)に上昇。その後はやや落ち着いたものの、4月には173Sドル(約1万3,000円)まで上がった。
カールソンCEOは「電力需要は第2~3・四半期に増加するのが常で、さらに値上がりの可能性がある」との見方を示した。
製油、石油化学プラント業者など石油関連業界も「あまりに急な電気料金の上昇だ。経営に影響する」としている。業界関係者によれば、製油・石油化学プラントでは電力が営業経費の20~25%を占めている。
石油大手、米エクソンモービルなど数社が、大量の電力需要を賄うため自社専用発電所の建設に着手しているが、コスト削減のため、ほかにも自社用発電所の建設に乗り出す業者が出てくる可能性がある。
電力需要の増大も電気料金上昇要因で、経済の拡大に伴い今後も需要は増加が予想される。

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