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政治

2012年1月4日

住宅、公共輸送、人口問題に取り組み、首相メッセージ

リー・シェンロン首相は12月31日、国民に向けた新年メッセージを発表した。2011年の国内総生産(GDP、速報値)は前年比4.8%の増加で、政府予想の5%を下回った。
リー首相は「欧州の債務問題は解決のめどが立たず、12年の世界経済の見通しは厳しい。シンガポールは影響を免れない」と述べた。
12年の取り組み課題としては、手ごろな価格での住宅供給、公共輸送網の充実、人口・移民問題を挙げた。
住宅対策では11年と同数の2万5,000戸の公営住宅を着工する。また、公共輸送についてはMRT(地下鉄・高架鉄道)の延伸、新設を行う。
リー首相が「複雑で重大な課題」として取り上げたのが人口問題で、経済活動の維持には十分な数の労働者が必要だが、出生率は低下しており、一方で外国人労働者の急増を国民が望んでいないとの板ばさみにあると指摘。「受け入れる外国人を減らすことはビジネス機会を見送ることであり、低成長はやむを得ない」と、今年のGDP増加率予想を1~3%の低率に設定した理由を説明した。
政府は1年をかけ人口問題を論じ、国として最善の選択肢を探る。リー首相はシンガポールの国際的地位が高くなっていることも指摘し、国民に自覚を促した。
○経済の変動には冷静に対処
リー首相は1日夕、チャイナタウンで春節行事の開始式に出席した際の挨拶で、「2008~09年の国際金融危機は2~3世代に1回という出来事だった。このため全力で対処した。今年の経済は上昇もあれば下降もある。冷静に対処する」と述べ、政府として多くの補助を計画していないことを示唆した。
○インフレ減速はゆっくり
世界的な景気低迷で今年、インフレの勢いは弱まる見通しだ。それでも金融管理庁が意見を聞いた民間エコノミストの予想(中央値)は通年で3.1%と、過去20年の平均値(1.7%)以上。インフレ減速は第2四半期か下期になってから、との意見が多い。

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