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社会

2010年4月6日

新型インフル、マラッカ州で2人死亡 ワクチン接種が進まず

〈クアラルンプール〉
新型インフルエンザA(H1N1)の発生が各地で報告され新たな流行が懸念される中、マラッカ州で2人が新型インフルエンザAの合併症により死亡した。マレーシアでH1N1による死者が出たのは2月以来で、累計の死者数は80人となった。
1人は54歳の女性で、糖尿病の持病を抱えていた。3月30日、インフルエンザ様疾患(ILI)の症状を訴えてマラッカ病院に入院、H1N1の陽性反応が出たため、タミフルが投与されたが、31日に重傷代謝性アシドーシスにより死亡した。この女性の29歳の娘も死亡した。妊娠36週で、妊娠の合併症で入院、ILIの症状も出ており、検査の結果H1N1に感染していることが判明したという。タミフルの投与を受け、帝王切開で出産した後、集中治療室(ICU)で治療を受けたが、成人呼吸窮迫症候群により4月2日、死亡した。赤ちゃんは未熟児ではあるがH1N1に感染しておらず、命に別状はないという。
これに関して、リオウ・ティオンライ保健相は、糖尿病や喘息、腎臓疾患を抱えている人、子供や妊娠中の女性などはH1N1に感染するリスクが高いとし、対策を十分に行うよう呼びかけた。
また、全国104カ所の公立病院でH1N1のワクチン40万回分の無料接種が可能であるにも関わらず、高リスクグループの間でもワクチン接種が行われていないことに対し、マレーシアでの感染拡大状況は比較的穏やかであるが、コミュニティの中で感染が拡大しており毎週50人程度が感染していることから警戒を強めるべきと述べた。保健省によると、4月2日までにワクチン接種を受けたのは8万1,857人。高リスクの人の接種は4,996人に留まっているという。
ジョホール州では今年に入ってからのH1N1の感染者数が40人に達しており、全員が自宅隔離措置を受けたという。重症者はおらず、全員が回復に向かっているという。
世界保健機関(WHO)の顧問ラム・サイキット医師は、マレーシアにおけるH1N1の流行の第2波が始まったわけではないと指摘。ほとんどのケースが季節性インフルエンザと同様の症状で、軽症で終わる場合が多いが、感染防止には引き続き努めるべきだと述べた。

 

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