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経済

2008年10月31日

国産鉄鋼価格は値下がり傾向

〈ペタリンジャヤ〉
輸入価格に対抗するため8月から採用された週ベースで価格設定を行う方式により、これまで国産鉄鋼価格が1トンあたり約900リンギ(約2万4,000円)値下がりしている。
マレーシア鉄鋼連盟(MISIF)のチョウ・チョンロン会長は、5月12日の鉄鋼価格自由化後は国産鉄鋼価格が国際鉄鋼価格より1トン当たり200 リンギ(約5,200円)ほど割高となる2,850 ~3,000リンギ(約7万5,000~7万9,000円〉で推移しているが、実際には保管コストや運送費、輸入業者への手数料などを計算に入れると、輸入品も国内産とほぼ同程度の価格になるとして、割高との批判に反論。鉄鋼製品輸入に際しては、東南アジア諸国連合(ASEAN)からは最低1,000~2,000 トン以上、その他の国からは5,000~1万トン以上とする最低重量規定があるため、小規模建築業者などは直接輸入しにくく、輸入品の中にはマレーシア標準規格の「MS146:2006」に満たない棒鋼も見られるとして、国内産の優位性を強調した。
また同会長は、7月に18万トンあった国内鉄鋼需要が9月は70% 下落の5万トンに減少、10月はさらに10%下落する見込みであることを受け、第9次マレーシア計画(9MP、対象期間2006~10年)の見直しに際しても政府に対しプロジェクト支出を継続するよう訴えた。
一方、建設業者のクレスト・ビルダー・ホールディングスのヨン・スンチョウ社長は、鉄鋼輸入については鉄鋼価格自由化の手順に関する詳細が判明した上で検討したいとコメント。今年前半は鉄鋼価格急騰により入札を抑えていたが最近になって新規契約も締結したため、向こう数年間は同社の鋼鉄需要が高まるだろうと述べた。専門家は、輸入業者や建設業者の在庫が無くなる6カ月後をメドに、鉄鋼業界の業績も改善すると見ている。

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