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政治

2008年7月3日

アンワル元副首相、下院復帰計画を延期か

〈クアラルンプール〉
野党連合・人民同盟(PR)の実質的指導者であるアンワル元副首相に再び同性愛疑惑が持ち上がっている件で、アンワル氏は1日に記者会見を開き、補欠選挙による下院復帰計画を延期する考えを示唆した。警察に拘束される可能性があるためで、拘留中に補欠選挙が行われることを危惧してのことだという。アンワル氏は数日中に補欠選挙に関する詳細を明らかにするとしており、ペルマタン(ペナン州)、クアラカンサー(ペラ州)、レムバ・パンタイ、トゥン・ラザック(共にクアラルンプール)一一の4選挙区が候補地とみられていた。
アンワル氏は、自身の潔白を国民に説明するための全国キャンペーンを実施する方針だ。7月1日にシャアラムで行われた集会には7千人が参加。アンワル氏は多くの聴衆を前に野党連合による政権奪取計画が自身への同性愛疑惑によって揺らぐことはないと強調した。またこれに先立つ記者会見の中でアンワル氏は、同性愛の訴えを退ける強固なアリバイがあるとして、自己の無実を強調した。
アンワル氏への再度の同性愛疑惑は、6月28日にアンワル氏の助手、モハマド・サイフル・ブカリ氏(23)が同性愛を強要されたと訴え出たことから浮上した。アンワル氏は、マハティール内閣で副首相を務めていた1998年に同性愛容疑で逮捕され失職。捜査を妨害したとして職権濫用に問われた裁判では2002年にアンワル氏の有罪が確定、同性愛裁判については2004年に連邦裁が無罪判決を言い渡していた。
アンワル氏の訴追の動きに際しては、アンワル氏に同情的な米国政府報道官が「政治的意図をもったもの」と遺憾の意を表明、アブドラ首相は「内政干渉だ」と不快感を示す一幕もあった。アンワル氏訴追については、アブドラ首相もナジブ副首相も「純粋な法律問題であり政治的な意図はない」と強調しており、アンワル氏が暗殺を恐れてトルコ大使館に駆け込んだ件でも、アブドラ首相が「身の安全を保証する」と確約し、同氏が平和裏に同大使館を退去するに至っていた。

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