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政治

2013年10月28日

来年度予算案発表、GST導入盛り込む 2015年4月から6%

〈クアラルンプール〉
ナジブ・ラザク首相は10月25日、下院議会で来年度(2014年1~12月)予算案を発表した。

財政赤字削減を進めながら経済成長と国民生活支援を目指す内容となっており、注目されていた物品・サービス税(GST)の2015年4月1日導入が盛り込まれた。2014年の財政赤字を国内総生産(GDP)比3.5%に圧縮する。

2014年度の予算規模は2,642億リンギ(約8兆1,680億円)で、歳入は40億リンギ(約1,240億円)増の2,241億リンギ(約6兆9,280億円)の見込み。財政赤字は対国内総生産(GDP)比3.5%にとどまる見通しで、2013年予算における4.0%を下回る水準に抑えた。一般歳出は2,177億リンギ(約6兆7,300億円)で前年比で増加したが、開発支出は465億リンギ(約1兆4,380億円)に減少している。来年度予算案の5つの柱は▽経済活動の刺激▽財政管理の強化▽人的資源の強化▽都市と地方の関係強化▽国民福祉の確保――。

GSTの税率は6%。導入時には低所得世帯向けの一時給付金「1マレーシア・ピープルズ・エイド(BR1M)」300リンギ(約9,300円)を支給。売上税とサービス税は廃止される。GSTは料理用油、コメ、小麦粉などの生活必需品には適用されない。また一般の電気料金、水道代、公共交通機関、政府が提供する諸サービスには適用されない。住宅購入の際にも適用されない。年度で支払っているBR1Mは500リンギ(約1万5,500円)から650リンギ(約2万円)に増額する。

法人税は税率を25%から24%に引き下げる。また中小企業向けの法人所得税率は、20%から19%に引き下げる。個人所得税の税率の上限を引き下げる。最高税率の所得下限を10万リンギ(約309万円)から40万リンギ(約1,240万円)に引き上げる。

公共投資予算は1,060億リンギ(約3兆2,770億円)。西海岸高速道(バンティン~タイピン間)、マレー鉄道(KTMB)電化複線化(イポー~パダンベサル間)、 ジョホール州ペンゲランの石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)、サバ州アンモニア尿素プロジェクト(SAMUR)などを進める。全国5ヵ所の開発地域に160億リンギ(約4,950億円)を投じる。

国家ブロードバンド・イニシアチブの下で開始した高速ブロードバンド(HSBB)通信網整備の第2期を実施する。18億リンギ(約560億円)をかけて主要都市に地域を拡大し、都市部と合わせて280万世帯をカバーする。インターネットの通信速度を10Mbpsに引き上げる。

バイオ関連産業の技術導入のための投資を行なっている企業を対象に税控除を行なう。商品化前の試験プラントに投資する企業を対象に、研究・開発(R&D)機器の輸入関税を免除する。

2014年にサービス・セクターの青写真を策定する。観光業の振興に向けて20億リンギ(約620億円)の特別基金を設置し4~6%の低金利で融資する。砂糖に対する補助金を撤廃する。

■来年のGDP成長、5.0~5.5%と予想■
財務省は同日、「2013/14年経済リポート」を発表し、来年の国内総生産(GDP)成長率予想を5.0%~5.5%とした。一人当たりの国民総所得(GNI)は3万4,126リンギ(約105万円)になる見通し。失業率は3.1%、消費者物価指数は2~3%上昇と見込んでいる。

今年通年のGDPは、前年比16.2%増の1,650億リンギ(約5兆1,010億円)に達すると見込まれる民間投資に下支えされ、4.5~5.0%のプラス成長と予想している。

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