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政治

2008年5月23日

UMNO議員の多数がアブドラ内閣支持表明

〈クアラルンプール〉
マハティール前首相の与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)離党宣言で政界が揺れ動く中、UMNO議員のほとんどが5月20日、アブドラ首相が招集した緊急会議に出席しアブドラ内閣支持を表明。マハティール氏が党員に離党を促す中、内外に党内の結束の固さをアピールした。
「星洲日報」などによると、会議に出席しなかったのは79人のUMNO議員のうち、外遊中のナジブ副首相とムヒディン・ヤシン通産相を除くと、次期党役員選挙に打って出る構えを見せている長老のテンク・ラザレイ・ハムザ元財務相とマハティール氏の息子のムクリズ氏の2人だけだったとされる。ムクリズ氏は、離党はせずに党内にとどまってアブドラ政権と戦っていく考えを示した。ラザレイ氏も党内で反アブドラ運動を続ける意向をすでに示している。
マハティール氏の呼びかけに応じて、ケダ州メルボック支部では300人の党員がマハティール氏と行動を共にする意向を示したとされるほか、同州ポコック支部でも156人がすでに離党したとされる。ただ最終的に離党に踏み切る党員の数は限定的との見方も多い。

■アンワル氏・野党には追い風か■
マハティール氏が離党に踏み切った理由については、政治アナリストらはアブドラ内閣への積年の不満によるとの見方で一致しているものの、真意については見解が分かれている。
党内で影響力を失いつつあるマハティール氏が、影響力を行使するために早めに最後の切り札を切ったとの見方があるほか、マハティール氏の首相時代における裁判官人事介入疑惑に対して先ごろ政府が捜査を容認したことを受け、同疑惑から国民の関心を反らす狙いもあるとの見方もある。
マハティール氏の宿敵である、野党連合・人民同盟(PR)の指導者、アンワル氏(元副首相)が存在感を高めていることへの危機感が背景にあるとの見方もあるが、マハティール氏が望む党上層部の刷新の意図に反し、かえって党内の分裂を煽りアンワル氏及び野党連合を利するものとの声も出ている。
くだんのアンワル氏は、UMNO内部の混乱がさらに混迷を深めるだろうとした上で、リーダーシップの欠如でマレーシア国民の福利は益々ないがしろにされていると述べた。

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