キリンホールディングスは7月26日、飲料最大手フレーザー・アンド・ニーブ(F&N)株を政府系投資会社のテマセク・ホールディングスから取得する契約を交わした。アジア・オセアニア地域での有力企業を目指した戦略の一環。キリンは豪州などでも企業買収を進めている。
キリンはF&N発行済み株式の14.7%を13億3,575万Sドル(約857億円)で29日までに取得する。1株当たり6.5Sドル(約417円)で、26日の終値に14.6%のプレミアムを上乗せした。テマセクは同株を2006年に9億Sドル(約578億円)で取得していた。F&N筆頭株主は、OCBC銀行とOCBC創業家のリー家で、キリンは2位株主になる。取締役を送り込む見通しだ。
F&Nは食品・飲料事業を、マレーシア、タイをはじめとする東南アジアで展開。タイガービールのアジア・パシフィック・ブルワリーを傘下に持つほか、不動産事業も手掛けている。従業員は1万8,000人で、会長はリー・シェンロン首相実弟のリー・シェンヤン氏。
キリンは今回の資本参加をてこに、東南アジアにおける清涼飲料水事業を拡大する。またF&Nとの協働を通じ、両社の企業価値の向上を目指す。取引はバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチがアドバイスした。
Copyright © 2003- MEDIA JAPAN PTE LTD. All Rights Reserved.