再建中の米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のアジア部門、アメリカン・インターナショナル・アシュアランス(AIA、本社・香港)の買収を決めた英保険大手プルデンシャルが、香港に重複上場する方針を明らかにした。シンガポールでなく香港を選んだことに、シンガポールのオブザーバーはけげんな思いを抱いた。
また上場時期を4月に早め、200億米ドル(約1兆7,974億円)の株主割当はその後にする。上場を急ぐのは株価引き上げが狙いのようだ。株主割当の実施で1株価値が薄まることが株主には不満で、こうした反発も株が値上がりすれば緩和が期待できる。プルデンシャルは総額355億米ドル(約3兆1,904億円)でAIAを買収する。
株主割当の引受団にはシンガポール政府投資公社(GIC)が名を連ねている。「シンガポール国民として、引き受けの見返りとしてシンガポールでの上場を期待する」(投資家のデニス・ディスタント氏)との意見もあるが、専門家の見方は異なる。
ネットリサーチ・アジア幹部は「香港市場は大手企業の上場を吸収する力があり、中国の大手企業は香港を上場先に選ぶ。株評価もシンガポールより高い」と述べた。
買収計画発表以来、プルデンシャル株価は下落したが、香港上場で持ち直す可能性が強い。
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