米連邦準備制度理事会(FRB)から融資を受け救済された同国保険最大手、AIGはアジアの生保事業について、売却せず主要株を保持する方針を表明した。投資家から少数株主として出資を募り、財務力を強化する。
AIGの子会社、AIAシンガポールの代理店や保険契約者は株式保持のニュースに胸をなでおろしている。
AIA代理店を経営している男性は「朗報だ。経営危機が表面化して以来の数週間は仕事にならなかった」と語った。
経営危機の報道を受け一時、保険契約者が多数、AIAシンガポールの事務所に押し寄せ、解約を請求した。
しかし、保険契約は守られるとのAIAや金融当局の声明を受け混乱も落ち着いた。AIGは日本では、アリコジャパン、AIGエジソン生命保険など生保3社を売却し、損保の経営に注力する。
AIGはFRBから最大850億米ドル(約8兆9,539億円)の融資枠を受け610億米ドル(約6兆4,258億円)を引き出しているが、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に8.5%上乗せという高金利。現在のLIBORは5%で、13.5%もの金利になる。2年以内に返済しなければならない。
AIA保険代理業者のン氏はこの点を指摘し「AIGはいずれAIAも手放さざるを得なくなる可能性がある」と述べた。