マレーシア・ティオマン島沖合の南シナ海で5カ月間に6件の海賊被害が発生しており、同一の海賊が暗躍しているようだ。中東南部とソマリアに挟まれたアデン湾でも治安が悪化しており、シンガポール海運協会は国連機関などに対し速やかな対策を求めた。
南シナ海では9月30日早朝に海賊襲撃事件が発生した。発生場所から10カイリの海域で2日後の10月2日にも襲撃事件があった。
30日に襲われたのはシンガポールに向かっていたパナマ船籍のばら積み貨物船。海賊は船尾から貨物船に乗り移り、船長、乗組員からカメラ、携帯電話など金品を奪った。乗組員にけがはなかった。
2日も襲撃は早朝で、パナマ船籍のケミカルタンカーが襲撃を受けた。大型のナイフとパイプで武装した海賊が乗組員を縛り金品を奪い、高速モーターボートで逃走した。乗組員に危害を加えておらず、同一犯による犯行と推測される。
4月と6月にはそれぞれ2件の海賊襲撃事件が発生しており、平底荷船をけん引していたタグボートとケミカルタンカーが襲われた。