〈クアラルンプール〉
政府は9月16日、テレコム・マレーシア(TM)と高速ブロードバンド敷設事業(HSBB)の委託契約を交わしたが、その際に2015年までTMが独占でネットワークを使用、販売する権利を持つことを確約していたことが明らかになった。
この契約は、HSBBネットワークについての▽全てのアクセスサービス▽ラインシェアリング・サービス(ネットワーク施設を他企業とシェアして使用すること)▽サブループ・サービス(任意区間のケーブルを他事業者に貸し出すこと)一一の他業者の参入を2008 年9月16日より2015年9月15日まで禁止、TMが独占でサービスを執り行なうというもの。エネルギー水通信省とTMが取り決めを行い、9月19日付けのマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)のウェブサイトに公開された。
この決定に対しショックを隠せない通信業者も多く、「事実上2015年まで他業者がHSBBのインフラをまったく使用できないという決定だ。これは独占であり、自由競争の原則に反するものだ」と指摘している。また、HSBBを使用する国民の利益にも反していると指摘する業者もいる。
しかしながら、「HSBB敷設工事費用の80%、89億リンギ(約2,751億円)を拠出するTM が、工事費用をカバーするまで他企業との競争を避けたいと提案したものだろう」と理解を示す者もある。
MCMCは9月24日、記者会見を行い、TM以外の業者の参入を一時的に行わないのは、他企業が参入して自由競争を行う充分な環境作りのためだと語った。国を挙げて行うこのHSBB事業は、単なるブロードバンドサービスの提供だけにとどまらず、トリプル・プレイ(1本の回線でインターネット、電話、TVを提供すること)やインターネット・プロトコル・TV (IPTV)、ビデオ配信などの付加価値をつけることが必須だと説明した。
その上で、MCMCはHSBBが適正に使用されているか監視し、2015年以降は3年ごとに市場競争に不正がないかどうか見直しを行い、不正があれば何らかの措置を取る事を明らかにした。