〈クアラルンプール〉
反政府的内容のブログを掲載し続け、国内治安維持法(ISA)で逮捕されていたニュース・サイト「マレーシア・トゥデー」のラジャ・ペトラ・カマルディン編集長(58)が、向こう2年間拘束されることが決まった。サイド・ハミド内務相が22日夜、拘留命令に署名したという。ラジャ・ペトラ氏の身柄は23日朝、ペラ州カムンティンにある拘留センターに送られた。
ラジャ・ペトラ氏は、モンゴル女性殺害事件にナジブ副首相が関与をしたと示唆するブログなどを掲載。アンワル元副首相に同性愛を強要されたと訴えた助手を診察した医師が作成した「被害の痕跡なし」とする診断書も入手し、いち早く公開していた。モンゴル女性殺害事件の報道の件では、名誉棄損で刑事告訴されている。なおラジャ・ペトラ氏と同じ12日に逮捕された野党・民主行動党(DAP)所属のテレサ・コック州議会議員(44=セランゴール州)と「星洲日報」のタン・フーンチェン記者(32)は、19日までに釈放されている。
ISAによる一連の逮捕については、人権団体や野党、弁護士会などを中心に批判が高まっており、身内である法務担当のザイド・イブラヒム首相府相が抗議のため辞任する事態にまで発展している。こうした中、サイド・ハミド内務相は、ISAが国家安定に寄与しているとの観点からISAを廃止する考えのないことを強調している。