リム・フンキャン通産相は9月22日、中南米との経済交流を推進するための「ラテン・アジア・ビジネス・フォーラム」における記者懇談で、今年の国内総生産(GDP)成長率について、「4%前後になると思う。4%を下回る可能性がある」と、閣僚として初めて4%以下の成長の可能性に言及した。政府は成長率予想を8月に、4~6%から4~5%へ引き下げていた。
リム通産相は米国で起きた大手証券会社の破綻、金融不安を指摘。「今の金融危機がこの先、どう展開するかにもよるが、世界的に経済が減速し、シンガポールにも影響が及ぶ」との見解を示した。
リム通産相は同時に、シンガポールが経済を多様化し、米国以外との関係を拡大していることを取り上げ、「シンガポールはこうした困難への備えがある。内需が経済を支え、アジア、中南米、中東でも成長の機会を探ってきた」と述べた。
シンガポールが不況に陥る可能性が指摘されているが、リム通産相はこれを否定。「国民にとって重要なのは雇用確保で、投資、各種プロジェクトの実施で雇用は創出される」と述べた。
さらに、「どんな危機にも機会はある」と強調。現在の金融危機から事業機会が生じる可能性を指摘した。