シンガポール取引所(SGX)は借株の裏付けがない空売りに対する規制を強化するため、こうした空売りがあった場合、情報を1日1回、公表することを決めた。世界的な空売り規制を受けた措置。しかし空売り自体は規制しない。
情報公開は取引の透明性を高め、市場にとって望ましくない空売りを抑制するのが狙い。
空売りは株価の下落を見込んで利益を得る取引で、株を他から借り受けて売り、後日値下がりしたところで買い戻し、利ざやを得る。このため株価が値上がりすると高値での買い戻しを余儀なくされる。
米国はリーマン・ブラザーズ破綻など金融の混乱を受け金融安定化策として、金融株の空売りを禁止する措置を10月初旬まで実施することを決定した。英国、ドイツ、カナダも同様の措置を導入した。
SGXでは最近、中国の靴メーカーを標的にした、借株の裏づけがない空売りがあった。しかし思惑に反し週明けに株価が上昇。空売りを行ったこの投資家は約100万Sドル(約7,500万円)の損害を被った。市場関係者は「今のような市況の時に裏づけのない空売りを行うのはおろかなこと」とコメントした。この投資家の身元は不明だが、ヘッジファンドではないかとの説が有力だ。