〈ペタリンジャヤ〉
野党連合・人民同盟(PR)を率いるアンワル元副首相は9月16日に記者会見を開き、与党連合・国民戦線(BN)所属の31人以上の議員から野党へのくら替えの同意を得たと宣言した。3月の総選挙における下院獲得議席はBNが140議席で、PRが82議席。与野党逆転を実現させるには30人がPRにくら替えする必要がある。
アンワル氏は、スムーズかつ平和裏の政権交代を実現するために希望しているアブドラ首相との会見日程が決まっていないため、政権交代の実現は公表していた16日ではなく、数日ずれ込むとの見通しを表明。会見時期はアブドラ首相次第だと述べるにとどまった。またくら替え議員の名前などについては、アンワル氏がアブドラ首相と会ってから公表すると述べた。
アンワル氏は15日夜、1万人の支持者による「第45回マレーシア・デー」の集会で、政権交代に必要な議員の確保についてメドがついたと言明。力づくの政権奪取は望まないとして、平和裏の政権交代に向けた話し合いを求める書簡を野党連合幹部の連名でアブドラ首相に送ったことを明らかにした。アブドラ首相から数日内の回答を期待しているという。
■「アンワル氏によるこけおどし、政治的まやかし」与党政府■
アンワル氏の記者会見に先だって、アブドラ首相はもし一定のくら替え議員を獲得できたのなら、何度も繰り返して表明する必要はなかったはずであり、面会を求めるなどせずにくら替え議員を連れて首相官邸に乗り込んでくればいいと言明。アンワル氏のこけおどしに過ぎないと切り捨てた。
ナジブ副首相も「政治的なまやかし」「現実性はない」と述べ、BNが引き続き政権の座に留まるだろうと述べた。