〈クアラルンプール〉
パハン州政府が支援する通信事業者ハイ・スピード・ブロードバンド(HSBT)は、他社にも開放するオープンアクセスの高速ブロードバンド通信網(HSBB)を開発する計画だ。アドナン同州首相が9月11日、記者団に語った。
HSBTの計画は、テレコム・マレーシア(TM)への受注が2日に内定した政府のHSBB整備プロジェクト(総事業費113億リンギ、約3,540億円)とは別のもの。ブロードバンド市場で95%を占有するTMと競合せず、郊外や遠隔地をサービスエリアに含めることで、TMのHSBBを補完する方針。5年内の250万世帯のカバーを予定している。
HSBTは今月中に政府に自社の計画を提案し、内閣ブロードバンド委員会の議長を務めるナジブ副首相へのプレゼンテーションを行う。HSBTはブロードバンド通信網の事業免許申請に前向きな姿勢にあり、政府に強く免許交付を求めていく意向だ。
HSBTはパハン州政府の技術部門パハン・テクノロジー・リソーシズと、国内の民間起業家が経営するブミラヤ・リソーシズの合弁企業。HSBTは先月29日までの1週間以内に、独立系HSBBの建設および運営について詳細な計画を提示するよう内閣委員会から求められていたが、締め切りに間に合わなかった。その結果、HSBTは別の事業計画を提案することになった。
HSBTの技術・企業戦略責任者によると、同社は今後5年間に105億リンギ(約3,280億円)の設備投資を実施し、高速ブロードバンド網を「JALENAS」の名称で全国に整備する。運営開始から2年間に30~40億リンギ(約940~1,250億円)を投じ、4~5年後の利益計上を見込む。収益は通信サービス企業との収入分割で上げる。
HSBTは日本や韓国、スウェーデンの企業と技術提携し、民間資金を得て、通信サービス企業や消費者向け通信網と基幹インフラを整備する。提携先企業は政府による事業計画の承認後に発表する。