リー・シェンロン首相は9月9日、セントーサ島で開かれた米経済誌フォーブス主催の「グローバルCEO(最高経営責任者)会議」で、米国の次期大統領に何を望むか問われたのに対し、「気候変動対策で米国は率先すべき」との見解を示した。
リー首相は、米国は国民1人当たり二酸化炭素排出量が最も多い国で、他の工業先進国とともに今日の環境悪化の原因を作ったと指摘。「米国は率先すべき道徳上の理由がある」と語った。
リー首相はさらに「誰もが排出削減に参加しなければならないが、米国が率先することであり、次期大統領に真剣な考慮を期待している。マケイン、オバマ候補ともブッシュ大統領とは異なる立場をとると思う」と期待を表明した。
質問を出したのは対話調整役でフォーブス経営者のスティーブ・フォーブス氏。米国はシンガポール以外のアジアとどのようにしたら関与を深められるか、との質問に対しリー首相は「イスラム諸国からどう見なされているかが問題だ」とした。
リー首相は「中東では米国は特にイスラエル、パレスチナ問題で公平さを欠くと見なされている。これを脱却し、双方に公平と見なされるようになれば、アジアでも他の地域でも米国に対する見方は変る」と語った。