上場企業で最高財務責任者(CFO)の転職がこのところ急激に増加している。8月は22件あり、9月は1日が6件、2日が2件、3日が1件だった。市場オブザーバーによれば、CFOの転職は昨年までは月1~2件だった。
8月の転職のうち、14人は上場企業のCFOを辞職し、8人はCFOとして雇用された。目立った例では、DBS銀行のウォンCFOが社内の別の部門に移り、通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)ではフランシス・ヘンCFOが退職した。在任わずか18カ月で、パーム油のウィルマー・インターナショナルに移籍する。
8月の22件の転職のうち16件は、大企業ではない、知名度がやや低い企業で起きた。労働者あっせん業、米マイケル・ペイジ・インターナショナルは、規模の小さい企業でCFOの退職が多いのは、地域本部の増加と関係があると分析している。
地域本部はビジネスの多様な局面に対処できる、経験を積んだ専門家を必要としており、こうした作業に慣れているCFOは小規模企業で見付かるケースが多いからだ。
賃金も転職の理由だ。昨年統計で、大企業の財務責任者の年俸は最高24万Sドル(約1,800万円)。これに対し小規模企業のCFOは16万Sドル(約1,200万円)。