インドネシアの8月の消費者物価指数上昇率は前年同月比で11.85%と高水準を維持した。前月は11.9%。
物価高の要因として挙げられるのは国営石油会社、プルタミナによる家庭向け液化石油ガスの値上げ(9.5%)で、7月に次ぐ今年2回目の値上げだ。
第2・四半期(4~6月)の国内総生産(GDP)成長率は6.4%。輸出増と消費需要がけん引した。9月1日には断食月のラマダンが始まった。イスラム教徒は日の出から日没まで原則として飲食を断つが、日没後は飲食が認められる。また期間中は親類を訪問したりするので、旅行需要が増大する。
バンク・ラクヤト・インドネシアによると、ラマダン中は中小企業からの融資需要が増加するのが常だ。
内需動向では、自動車工業会の統計によれば、7月の二輪車、乗用車販売は過去最高だった。国民の多くはローンで購入するため、融資需要も拡大する。
昨年のGDP成長率は過去11年で最高の6.3%。来年は4月に国会議員選挙、その数カ月後に大統領選挙があるため消費の拡大が予想される。
こうした状況を背景に、中央銀行は物価安定を優先させる方針で、物価上昇率を1けたに抑えるための措置を講じる。