スタンダードチャータード銀行のチーフエコノミスト兼グローバル研究部主管のGerard Lyons氏は先日、次のように述べた。
「世界経済や金融の重心が西側から東側へ移りつつある。この種の移動は前進的かつ持続的なもので、急進的なものではない。新興経済体の経済も減速しているが、中国、インド、ブラジルといった新興国家の経済の勢いは軽視できず、世界経済における重要性も日増しに高まっている。
サブプライム危機は米国や欧州経済を大いに減速させ、日本経済も疲弊している。しかし、今回の危機が新興国家に与えるインパクトはさほど大きくはない。先進国家の経済は停滞し、需要の減退が新興経済体に影響している。とりわけ輸出が減少しているものの、新興経済国の経済減速への対応能力は先進国家を上回っている。
この先18ヵ月にわたり、世界経済は減速が続くだろう。世界経済が回復できるかどうかは中国やその他のアジア諸国の経済いかんにかかっている。
現在中東やアジアのソブリン・ウェルス・ファンドが急速に誕生し始めているが、こうしたことからも世界の金融の重心が東側へシフトしつつあることが読み取れる」。