スターバックスに代表されるように、どの国でもチェーン方式のコーヒー店が流行しているが、インドネシアで昔ながらの味を守っている自家焙煎の店が少数ながら存続しており、若者のハートもつかんでいる。
創業して130年という、ジャカルタのコーヒー店「バクル・コーフィー」はそうした老舗の1つで、昔ながらのブレンドでコーヒーを供している。経営者のシェニー・ウィジャヤ氏は「味が勝負。他のコーヒー店は雰囲気を提供しているだけ。客はいずれ飽きる」と自信たっぷりだ。豆は創業の時から同じ農家の物を使用している。
伝統的インドネシアコーヒーは、苦味の少ないロバスタ・コーヒー豆を用い、ややざらざらした舌触りが特徴だ。
インドネシアはコーヒー豆の主要生産国だが、消費量は少なかった。しかし最近は増加傾向にあり、昨年の消費量は12万トン。今年は推定18万~20万トンだ。
ジャカルタから116キロ離れたバンドンで1930年に創業したコピ・アロマでは毎朝、80年前から使っている焙煎器で、木を燃やして豆を焙煎し、ブレンドしている。有機栽培の豆が売り物だ。豆も新物は使わず、倉庫に数年寝かせ、酸味、カフェインを弱めてから使用している。