世界貿易機関(WTO)は4年に1度実施している加盟国の貿易政策評価で、「国際貿易、外国投資の面でシンガポール経済は世界で最も開かれた国の1つに数えられ、競争力も同様にある」と評した。一方で貿易への依存度が高いとし、長期的に成長の源泉を国内消費に頼る必要があると勧告した。
国内消費への依存を高めれば、外需の変動に対応でき、外からの衝撃に対するもろさを軽減することができるという。
為替相場政策について「インフレ圧力の軽減を目指したSドル高政策は、生産性の改善を伴わないと、短期的に国際競争力を弱めることになる可能性がある」と警告した。
強いSドルで、プライベートバンクサービス向け資金流入が増える可能性があるとしたものの、域内金融センターとして発展したため、リスクも増大したと指摘した。商品貿易は国内総生産(GDP)の4倍近くある。
開放市場のため外的要因にさらされる度合いが大きいが、WTOは「柔軟性があるため、生産性の改善、国際競争力の強化を通じ、変化に対応することができた」と評価した。
政府系企業については、産業政策の戦略的手段との性質が薄まり、商業的に経営されるようになっているとした。