タイのスラユット首相は8月27日、総選挙(下院)を12月23日に実施すると発表した。国民投票による新憲法承認を受けた措置。総選挙が約束どおり実施されるか危ぶまれていたが、これで民政復帰への道筋がついた。スラユット首相は、「清潔で公正な選挙を実施するに十分な準備期間が与えられる」と述べた。
昨年9月、軍のクーデターでタクシン首相(当時)が失脚。これに伴い、現政府が暫定政権として軍に任命された。
しかし企業心理は冷え込み、経済は低迷。消費者心理も5年来の最低を記録した。スラユット首相は、「総選挙実施でタイ経済への信頼が回復し、タイは再び国際社会に復帰する」との期待を表明した。
大学が最近行った世論調査で、約1,400人の回答者中、40%が早期選挙を望むとしていた。
タクシン氏の失脚後、氏が率いたタイ愛国党は解党されたが、主流派がこぞって入党した「国民の力党」が事実上のタクシン党で、この党の動きが焦点になる。また新党結成交渉が盛んに行われている。
社会活動家で元上院議員のチョン氏は、「タクシン氏の政策を上回る、魅力ある政策は目にしたことがない。今度の選挙は対応が難しい」と述べた。