タイ暫定政権は2月6日、新国際空港(スワナプーム空港)で滑走路、建物の亀裂など障害が発生していることから、ドンムアン旧国際空港の運用を再開すると発表した。暫定措置ではなく、永続的にドンムアン空港を運用するとしており、航空業界関係者は驚きを隠せない。
スラユット暫定首相は会見で、「将来、空港利用客がさらに増える事態に対応する必要がある。このため国際空港を2本立てにすることを決めた」と語った。ティラ運輸相は、「どの航空会社をドンムアンに割り当てるかを検討する」と語った。
昨年9月の新空港開港に伴い、ドンムアン空港は閉鎖された。しかし新空港は誘導路に亀裂が見付かるなど問題続きで、航空当局は安全証明を新空港に交付しなかった。スワナプーム空港を運営するエアポーツ・オブ・タイランドのクルヤ社長代行にとっても内閣決定は寝耳に水で、「予想だにしない決定だ」と語った。
スワナプーム空港の旅客処理能力は年4,500万人だが、既に年率換算で4,200万人の利用客があり、設計上の問題も絡みターミナルでは混雑が発生している。民間航空庁は、「東京、フランスなども国際空港を2つ運用している」としているが、乗り継ぎで新旧両空港を利用する旅行者には不便が予想される。