国連安全保障理事会は23日、ウラン濃縮の停止を拒否しているイランに対し、核、弾道ミサイル関連物質の禁輸を盛り込んだ制裁決議案を全会一致で採択した。
これに対しイランは、決議受け入れを拒否。核開発を継続する姿勢を重ねて表明した。
イランの核交渉責任者、アリ・ラリジャ氏は現地紙との会見で、「全力で開発を推進する」と表明。中部ナタンツのウラン濃縮施設で遠心分離機3,000個を設置し、濃縮を急ぐ方針を明確にした。
制裁決議の骨子は、▽イランに対し、ウラン濃縮、再処理の停止を義務付ける▽国連の全加盟国に対し、イランの核・ミサイル計画に寄与する物質の禁輸を義務付ける▽核・ミサイル計画に関与するイランの10団体とその幹部12人の金融資産を凍結する▽イランが60日以内に決議を履行しない場合は新たな決議で追加制裁を行う。
決議提案国の英仏独はロシアの修正要求に応じ、ロシアがイラン南部で建設中の原子力発電所を制裁から除外した。イランと経済関係が深いロシアはこれ以前にも、決議案の修正を幾度か要求していた。
米国のバーンズ国務次官は、「安保理の一致が重要だと判断した」とロシアの棄権を懸念しての妥協だとした。