イラクの高等法廷は5日、イスラム教シーア派住民を殺害したとして、人道に対する罪などに問われたサダム・フセイン元大統領に対し、絞首刑による死刑判決を言い渡した。
イラクは二審制で、一審が死刑判決の場合、自動的に二審が開かれる。審理は1カ月にわたり開かれる予定だが、最終判断がいつ示されるかは不明。
フセインの異父弟で情報機関元トップのバルザン・アル・ティクリティら2人にも死刑が言い渡された。タハ・ヤシン・ラマダン元副大統領は終身刑。旧支配政党、バース党の元幹部3人に禁固15年が言い渡された。
フセイン裁判は、米国の支援を受けた、フセイン時代に抑圧された民族、宗派による国内法廷であり、公正な裁判とは言えないとの批判にさらされている。このため判決が新たな宗派抗争を招く恐れもある。
米政府報道官は、「イラク人民にとり申し分のない日だ」との談話を発表。ベケット英外相は、「フセインら被告がその犯罪の責任を問われたことを歓迎する」と表明。ダウナー豪州外相は、「死刑判決は当然」とコメントした。
国際人権組織のアムネスティ・インターナショナルは、裁判の公正さに疑問を呈した。