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【中東】サウジ、通貨リアル切り上げの可能性

中東2006年10月26日 00:00

 世界最大の石油輸出国、サウジアラビアは、米国を含む工業先進国との関係改善を狙いに、通貨リアルの対米ドル相場を引き上げる可能性がありそうだ。

 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ在住のスタンダード・チャータード銀行エコノミスト、スティーブ・ブライス氏は、サウジ金融筋からもたらされた情報として、サウジは近く、対米ドル相場でリアルを5%、切り上げる可能性があるとした。サウジは通貨を米ドルに対し、3.75リアルの相場で連動させている。

 国際通貨基金(IMF)および米財務省は産油国を、国際的な収支の不均衡是正に貢献していないと批判しており、ブライス氏は、「通貨切り上げは、サウジは国際的役割を果たす用意があると示すことになる」と述べた。

 原油価格の高騰で産油国には巨額の輸出収入がもたらされ、経常収支の不均衡が起きている。こうした状況を受け7カ国(G7)は4月、経常収支が黒字の国に対し、国際不均衡是正が必要とし、通貨切り上げを求める声明を発表していた。

 しかし切り上げは域内要素も絡む。オマーン、カタール、バーレーンなど湾岸6カ国は2010年をめどに通貨を統合する計画で、サウジが一方的に切り上げに踏み切ることは不安定要因と見なされる恐れがある。

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