ベトナムは年内にも世界貿易機関(WTO)に加盟できる見通しだ。
AP通信が入手した、WTO事務局がWTO会合に提出する報告書の原案によると、ベトナムの法律、規則はすべてWTO合意を満たしており、150カ国目の加盟国になる資格があるという。
ベトナムはアジアで中国に次ぐ経済成長を達成しており、アジア開発銀行(ADB)による今年の成長率予想は7.8%。人口は8,400万人で、WTO非加盟国ではロシアに次ぐ多さだ。
WTOが11月の会合開催で合意し、ベトナムの加盟を認めると、同国による批准、批准から30日後の発効という段取りを経て、早ければ年内の正式加盟が実現する。
ベトナムは5月、WTO加盟をめぐる米国との交渉妥結に至り、加盟に大きく近づいた。
加盟が実現すると、繊維の輸出クオータの適用が撤廃される。このためあつれきも予想されており、米国の繊維業界は、「ベトナムのWTO加盟を認めれば、安い衣料品が市場を席巻し、米国人が多数失業する」と、議会に圧力をかけている。
欧州への靴製品の輸出ではすでに貿易摩擦が発生しており、欧州連合(EU)は最近、ベトナムがダンピング輸出をしているとし、反ダンピング税を決定した。