アラブ首長国連邦(UAE)ドバイが設けたドバイ国際金融センター(DIFC)への外国金融機関の進出が相次いでおり、域内金融センターであるバーレーンをしのぐほどの勢いだ。
金融機関の目当ては、中東諸国が保有する巨額のオイルマネーで、金融サービスに飢えている中東企業、投資家の取り込みに躍起だ。
DIFCはオフショア市場。モルガン・スタンレー、メリルリンチ、クレディ・スイス、ドイツ銀行など30数社が進出しており、HSBC、三井住友銀行なども進出を計画している。
UAEも企業進出を容易にするため、DIFCに対し国内法を適用しないとの憲法改正に踏み切った。施行されているのはDIFC独自の法律で、紛争もセンター内の裁判所が扱う。
10年前には存在しなかった取引所も誕生している。ドバイにはDIFC内に設けられた国際金融取引所(DIFX)を含め3つの取引所がある。ただDIFX上場企業は5社と、これは当局の予想を裏切った。
中東企業にとっては、金融技術を駆使した斬新な金融サービス、商品を利用できるのがDIFCの利点。最近の顕著な取引では、英バークレーズ・キャピタルがドバイ・ポーツ・ワールドによる英P&O買収資金調達を引き受けた。