バリ島の繁華街クタとジンバランで一日夜、観光客らで混雑する三ヶ所のレストランでほぼ同時に爆弾が爆発し、インドネシア人十二人、オーストラリア人三人、日本人一人を含む二十六人が死亡、百二十二人が負傷した。シンガポール人の死傷者は出ていない。
インドネシア警察は二日、犯行は三人の自爆テロ犯によるものと断定。爆発が起きたクタとジンバランの現場から、損傷の激しい自爆テロ犯と見られる三遺体を収容したと発表した。
自爆テロ犯三人はバックパックに爆発物を隠し、客を装い週末の夕食時で賑わう三ヶ所のレストランに入店後、爆発物を爆発させたものと見られている。
犯行声明は今のところ出されていないが、治安問題専門家は、今回の犯行が国際テロ組織アルカイダとの関連が指摘されているイスラム過激派組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の過去の犯行手口と共通しているとしている。
インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は、インドネシアの平和を取り戻すため犯人を必ず捕らえると述べた。
■ リー首相、ユドヨノ大統領と会談で三日予定通りバリ島へ
シンガポールのリー・シェンロン首相は三日、インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領との会談のため予定通りバリ島入りする。
両首脳の会談では、一日のバリ島爆発テロを受け、二国間の安全保障協力などが議題に上ると見られ、また当初の予定通り経済分野における二国間および地域協力が討議される。
リー首相は、会談の延期はテロへの敗北を意味するとして予定通り会談を行うことを決定し、「卑劣なテロ行為を非難し、また犠牲者に弔意を表したい」と述べ、国内でのテロ対策を強化していく意向を示した。