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政治

2007年8月27日

安倍・アブドラ両首脳が会談

<プトラジャヤ>
 マレーシアを公式訪問中の安倍晋三首相は8月24日午前、プトラジャヤでアブドラ首相と首脳会談を行い、2国間及び地域的・国際的な諸問題について広範な意見交換を行った。
 両首脳は、今回の安倍首相の訪馬が2国間関係に新たな弾みを与える上で極めて重要な機会となるとの認識で一致。また、友好及び協力関係の50年を踏まえ、両国関係の基盤である人材育成分野における更なる協力や緊密な経済関係の一層の緊密化を進めながら、地域や国際社会が直面する課題に共に取り組んでいくための新たな協力関係を築いていくことで一致した。これを受け、両首脳は、「変わらぬ友情と広範なパートナーシップ」の下、共通の未来に向けて▽政治・安全保障▽経済▽人材育成▽環境・エネルギー▽国際問題一一の5つの分野で具体的な協力を進める決意を表明した。
 安倍総理は、アブドラ首相に対し日本を訪問するよう正式に要請。アブドラ首相これに同意し、双方の都合の良い時期に日本を訪れたいと述べた。北朝鮮問題も議題に上り、両首脳は、6者協議で決まった「共同声明の実施のための初期段階の措置」を速やかに実施することを通じ、北朝鮮が非核化に向けた行動を継続すべきであることで意見が一致した。アブドラ首相は、6者協議において採択された共同声明の実施に対する強い支持を確認した。
 また両首脳は、国際連合の改革、特に安全保障理事会の改革の早期実現の重要性を強調。アブドラ首相は、拡大した安保理において日本が常任理事国となることへの支持を改めて表明した。
 政治・安全保障分野については、両首脳は日本・ASEAN 間の対話、ASEAN + 3プロセスなどの既存の地域枠組みにおける一層緊密な協力を通じて地域の統合、平和、安全、安定及び繁栄を推進していくことを改めて確認。また、ASEANを推進力として東アジア共同体を形成していくという長期目標を再確認した。
■経済分野における協力■
 両首脳は、長年にわたる緊密な経済関係が両国関係の基盤を形作ってきたことを認識し、昨年発効した日本・マレーシア経済連携協定(EPA)を着実に実施していくことを改めて確認した。また、地域の繁栄をより確固たるものとするため、日本・ASEAN包括的経済連携協定の早期締結、東アジア包括的経済連携(CEPEA)の研究、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)の時宜を得た設立等の地域協力の促進が重要であるということで一致した。アブドラ首相はまた、マレーシアの南部及び北部の経済地域の開発に現在以上に日本が関わり、開発に伴うビジネスの機会を活用することを期待する旨表明した。
■環境・エネルギー分野における協力■
 両首脳は、気候変動問題を含む環境・エネルギー問題が全世界的な課題となっていることを認識し、環境・エネルギー分野における協力を一層推進していくことで一致した。
両首脳は、安倍首相が5月に発表した「美しい星50」で提案した、「大気中の温室効果ガスの世界全体の排出量を2050年までに半減する」ことの必要性について一致した。また、アブドラ首相は、「共通に有しているが差異のある責任及び各国の能力」 の原則を尊重しつつ、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)下で全ての国が参加する2013年以降の実効的な枠組みの構築を求める安倍首相のイニシアティブを評価した。
 両首脳は、今年1月の「東アジアのエネルギー安全保障に関するセブ宣言」に則り、エネルギー効率向上のための目標及び行動計画を積極的に策定することの重要性を再確認。安倍首相は、自身が表明したクリーン・エネルギーと持続可能な成長のための日本のエネルギー協力イニシアティブに基づく協力などでマレーシアと協力していく意向を表明し、アブドラ首相はこれを歓迎した。

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