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金融

2007年8月22日

円キャリートレードの手仕舞い、波乱要因

株式市場の最近の乱高下の原因として注目を浴びているのは米国の低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付きだが、焦げ付き問題ほど目立たないが市場に影響を与えている重大要因として、円キャリートレードの手仕舞いがある。
円キャリートレードとは、低金利の円で資金を調達し、それを外貨に換えて高率の収益が期待できる商品に投資する手法で、主にヘッジファンドが利用している。
円での資金調達が魅力を持っていたのは、超低金利の故だ。しかし状況に変化が起きている。円で資金を調達した投資家が資産を売却しているからで、また為替市場では円が、ユーロ、米ドル、英ポンド、アジア、オセアニア通貨に対し急騰した。シンガポールドルは過去3週間で円に対し9%、値下がりした。
円キャリートレードは世界市場における流動性の源泉で、手仕舞いは流動性の縮小を意味する。しかも銀行は貸し出しに慎重になっており、信用収縮が実体経済に影響を及ぼす可能性もある。
大華銀行(UOB)のエコノミストは、「今や流動性が重要問題だ」と指摘。欧州系フォルティス銀のストラテジストは、「株式市況が弱気相場に転じれば、景気後退の可能性がある」と警告した。

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