シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPアジア太平洋の企業は来年も賃上げ実施、しかしインフレが浸食

経済

2015年10月26日

アジア太平洋の企業は来年も賃上げ実施、しかしインフレが浸食

〈シンガポール〉
経済の先行き不透明感は増しているが、アジア太平洋地域の企業は来年も賃上げを実施する見通しだ。しかしインフレで実質賃上げ率は圧縮が予想される。

 

給与調査の米系エコノミック・リサーチ・インスティチュート(ERI)、人材仲介の米タワーズ・ワトソン、同業の香港系HRビジネス・ソリューションズ(HRBS)がそれぞれ行った調査によると、域内のほとんどの国では来年、今年と同じか今年以上の賃上げを実施する見通しだ。

 

域内の労働市場は優秀な人材がひっ迫しており、業績が拡大しなくても企業は賃金カットに乗り出せない。

 

域内22ヵ国・地域の賃上げ予想は今年(6.6%)より高い6.8%。賃上げ幅はインド、インドネシア、ベトナムなど約10%と大きく、日本、豪州は小さい。アジア新興国だったシンガポール、香港、韓国、台湾は4~6%の賃上げ予想で、シンガポールは4.2%。

 

一方、物価上昇率はほとんどの国・地域で今年以上になる見通しだ。物価上昇を考慮に入れた域内の実質賃金上昇率予想は3.4%で、今年の4.1%を下回る。

 

シンガポールの来年の物価上昇率は1.4%の予想で、実質賃金上昇率は2.8%(今年は4.4%)が予想される。

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