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金融

2015年8月25日

マレーシア通貨が急落、1Sドル=3リンギ台に

〈シンガポール〉
マレーシア通貨のリンギが8月24日に急落し、1Sドルに対し3リンギ(約85円)超と、初めて3リンギ台になった。リンギは英ポンド、豪ドルに対しても値下がりしており、これらの国に留学している子どもを持つ親には仕送り負担が増す。

 

約1年前の相場は1Sドル=2.52リンギ(約71円)。かつてはSドルとリンギは等価だった。マーケティング会社の社員によると、クアラルンプールにいる上司の給与は今やシンガポールにいる部下より少なく、上司にはそれが不満だ。

 

リンギ下落の要因は、原油を含む一次産品の値下がり、域内からの資金逃避、マレーシア内政の混乱だ。

 

リンギは対Sドル相場で今年だけで12%値下がりした。対米ドルでは18%近く下落した。対ポンドでは7.5%、対豪ドルでは19%下がった。

 

域内のほかの国も通貨、株価下落に見舞われているが、マレーシアは特に際立っている。国営投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)をめぐる、ナジブ首相を巻き込んだ不正疑惑が不安要因だ。

 

リンギ下支えのためマレーシア中央銀行はドル売りの市場介入を行ってきたが、外貨準備高が急減したため、介入をやや控え始めた。

 

リンギ下落を受けシンガポールの両替商の店頭には、Sドルをリンギに替えようとする客でごった返した。

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