シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPジャンク債の発行が増加、当局は投資家保護を検討

金融

2015年1月7日

ジャンク債の発行が増加、当局は投資家保護を検討

高利回りだが投機的要素が強い債券の発行が増加している。昨年の起債のうち60%は利回りが6%超のジャンク債。ジャンク債の償還額は2013年の11億米ドル(約1,309億円)に対し、14年は17億ドル(約1,666億円)。今年は21億米ドル(約2,450億円)と償還額全体の35%を占める。

 

利回りが高ければリスクも高くなる。自動車用タイヤのゴムを生産しているハルシオン・アグリは昨年7月、19年に償還を迎える利回り6.5%の債券を売ったが、12月、インタレスト・カバレッジ・レシオを満たせる見通しが立たないとして、同条項の履行義務免除を投資家に要請した。同レシオは財務体質の健全性を示す要素で、利払い開始前に財務悪化が露呈した格好だ。

 

債券利回りは昨年12月1日が7.4%だったが、1月6日には8.77%まで上昇。債券は額面の94.5%で取引されている。プライベートバンクの顧客が債券の90%を購入していた。

 

石油業のスワイバー・ホールディングスは昨年3月、利回り5.125%の債券を1億3,000万Sドル(約115億円)売った。売り出し当初の取引価格は額面の100.35%だったが、現在では90.5%に下がっている。

 

債券投資に対する投資家保護は不十分なめ、金融管理庁(MAS)は法改定を検討しており、個人投資家に債券を販売する会社には最も低い投資適格から1つ上の格付けを求める方針だ。

 

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