シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中銀が異例の緊急政策会合、Sドルの下落容認

金融

2015年1月29日

中銀が異例の緊急政策会合、Sドルの下落容認

シンガポール金融管理庁(MAS)は1月28日、緊急の金融政策会合を開き、貿易相手国通貨に対するシンガポール(S)ドルの上昇容認曲線を緩やかにすることを決定した。原油価格の急落でインフレ懸念が後退したというのが理由で、発表を受けSドルは米ドルに対し一時1.2%下落した。
MASは今年のインフレ率予想をマイナス0.5~0.5%

 

に、より生活実感に近いコアインフレ予想を05~1.5%に、それぞれ下方修正した。

 

国際原油価格が近い将来、反騰する可能性はないとし、1バレル40~70米ドル(約4700円~8,200円)を想定している。経済成長率予想(2~4%)は据え置いた。

 

MASはインフレ対策と経済成長のための環境整備のバランスをとる手段として、金利ではなく相場を利用している。原油下落でインフレ対策の優先度が下がったのが、政策変更の根拠だ。

 

MASが定例会合以外に緊急会合を開いたのは、2001年のドットコムバブルの崩壊以来。

 

決定を受け金利はじりじり上昇している。Sドルの下落は輸出競争力の強化につながるが、外需が低迷しているためエコノミストは輸出見通しが改善する可能性に否定的だ。HSBCのインカルカテラ氏は「輸出への効果は限定的。一部の輸出業者に課題となっているのは構造上の問題」と指摘した。

 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中銀が異例の緊急政策会合、Sドルの下落容認