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経済

2015年6月30日

銀行のデジタル技術試験導入、当局の許可取得は不要

シンガポール金融管理庁(MAS)のラビ・メノン総裁は6月29日、金融技術に関する講演で、銀行が革新的デジタル技術を試験導入するのは自由で、特にMASの事前承認をとる必要はないと表明した。銀行が速やかに新技術を導入できる環境作りが狙い。

 
メノン氏は「技術革新の推進において電脳空間でのセキュリティーを優先するが、金融業におけるデジタル技術・サービスの開発には緩やかな規制で臨む」と述べた。

 
銀行の研究・開発(R&D)を後押しするためMASはこの先5年間で2億2,500万Sドル(約204億円)を助成金として用意する。技術が金融サービスの在り方に変革をもたらすとの考えが根底にあるためだ。このため出だしのつまずきには目をつぶる。

 
新たなデジタル技術の導入に当たっては、銀行は自らの責任で安全への配慮を万全にすることを求められる。

 
導入予定のデジタル技術が金融業に関する規制に抵触するか不明な場合、失敗を「閉じ込める」ことのできる環境であれば、銀行は自由に試験ができる。

 
メノン氏は「ある程度の失敗は許容する。銀行はそこから学習すればよい」と語った。OCBC銀行の電子商取引部門長のセス氏は「金融技術は変化が速い。MAS総裁の改革志向の発言を歓迎する」とコメントした。

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