シンガポールで食べ物の話をしていて、“heaty”あるいは“cooling”といった言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
“heaty”というのは中華系が多いアジアでよく使われる言葉で、陰陽の陽の性質を持つ、つまり体を温めるもの。“cooling”はその逆で陰の性質を持ち、体を冷やすもの。
気温の高い屋外でたくさん汗をかいた時、「体の熱を冷ますもの」としてさとうきびジュースを飲む、マンゴーは「体に熱を与えるもの」なので食べ過ぎない方が良い、というように、体の状態に合わせて食べ物を選ぶことが中国では昔から行われてきました。
「医食同源」というのは実は日本で1970年代前半に作られた造語で、元は中国語の「薬食同源」、普段の食事が体を養うという考え方のこと。中国で長い歴史を経て育まれた「医食同源」の知恵を探るべく、中医学の専門家である島田久仁子さんと、食の専門家であるシンマ・ダショウさんに対談していただきました。
シンマ・ダショウさんSinma DaShow
シンガポール出身。ハワイ大学でコミュニケーション学を学び、ハワイ、バンクーバーなどで働いた後、2002年米ロサンゼルス近郊のカリフォルニア・スシ・アカデミーに入学、日本食について本格的に学んだ。帰星後、カリフォルニア・アジア・スシ・アカデミーを設立、寿司職人養成クラスや日本食クッキング・スクールなどを展開しているほかテレビの料理番組などにも出演、シンガポールだけでなくアジアで日本食の良さを広めたいと活動している。フードマガジン『O+』編集長。
島田久仁子さん
1991年来星。来星前から東洋医学を独学で学ぶ。シンガポールで針灸師の教育を受け、診療所に勤務。1999年「天気ヘルス」を設立し、太極拳、気功、骨格運動、家庭の中医学等、自己の治癒力を高める指導を始める。新加波中医学院にて6年修業し、2005年国家試験に合格、中医師及び針灸師として認定登録。2008年「天気ヘルス」を「Kuniko TCM & Healthcare」と改め、上記の指導に加え健康相談及び治療を行っている。アジアエックスで現在コラム『中国茶&中薬でセルフメンテナンス』を連載中。

今回ご対談いただいた島田さんとシンマさんに、五味・五色の入ったバランスの良い食事の例を考えていただきました。
玄米と麦、ひえ、あわ、きび、そばなどを混ぜて炊いたもの。
※玄米には必ず黒ごまを。鉄、リン、カルシウムなどのミネラルのバランスが整う。
とうふ、わかめ、ねぎを入れて、昆布だしで。
白身魚はスーパーで切り身で売られているBatang Fishなどで。
両面に塩をふり、表面を軽く焼いた後、しょうゆ、酒、さんしょうを合わせたたれをからめてフライパンやグリルなどでさっと焼くことを3~4回繰り返す。たれに漬けてから焼くと身が固くなってしまうので、さっとからめるだけにするのがコツ。身がふっくらとしておいしくなる。
きゅうりを約1cm角大にざく切りにし、魚醤、にんにくのみじん切り少々、酢と和える。
きくらげのみじん切りを入れても。15~20分置いて味をなじませたら食卓へ。
たけのこ…塩少々とごま油で炒める
こんにゃく…昆布だしと醤油、砂糖少々で炊く
にんじん…塩ゆで、もしくは昆布だしで炊く
さやえんどう…塩ゆで
上記をそれぞれ時間があるときに薄味で作り置きしておくと便利。
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